さて、先日、キリンの新発売のクラフトビール「SPRING VALLEY豊潤496」を飲んでみた話を語った。
さて、このビールに関し、物知りの知人がスプリングバレーブルワリーとは、そもそもコープランドさんが開いた醸造所の名前だということを語っていてそうなのかと思った次第。
神奈川県は橫浜が開国の地であることから、多くのものが日本発であったりするのは知っていたし、ビール工場の発祥も橫浜であることは知っていたが、それがスプリングバレーブルワリーとはと思って、今日早速そのあたりを散歩してきた。神奈川県住まいの私にとってはちょうど良い散歩コースだろう。
横浜市中区、本牧のあたりかな、北方小学校という学校がその醸造所の跡地である。
近くにキリン園公園というのがあり、私はおめでたいことにキリンでもいるのか?と化思っていたら、キリンビール関係の公園。妻は初めから気づいていたようだが。
少し調べて行くと、コープランドさんが外国人居留地に開いた醸造所は最終的には今のキリンビールにあたる会社に譲渡され、ビール醸造を続けたというのだから、国産ビール発祥の地はキリンビール発祥の地でもあり、だからこそ、キリン園公園というのがある。なるほど。
公園にはこのような巨大な記念碑があり、昭和12年に建てられたものらしいから歴史あるね。
醸造所のレンガですね。うれしくて、記念写真をば。
小学校の一角には、ビール醸造には欠かせない取水をしていたビール井戸の遺構も残されており・・・
これかぁ。感無量。
国産ビール発祥の地を巡りてとても感慨深かった次第。
感慨にふける中、キリン園公園には近所の子どもたちが集まっていて、集まるだけならいいかもしれぬが、昭和12年の石碑にサッカーボールを当てたり、私が感無量で記念写真を撮ったコープランドさん時代の醸造所のレンガの遺構をゴール代わりにシュートを決めていたり、石碑の下にペットボトルを置いて女子が射的のような石投げをしていた。
おいおいおい、やめなよと思いつつ、感無量で私たち中年夫婦が寄っていって記念撮影をしたりしていたのだが、そもそもコープランドさんの醸造所の明治期の貴重なレンガだよとか昭和12年の石碑だよとか説明するよりも、私のようなおじさんが抱きしめんばかりにレンガを触ったりしている方が少しは分かるんじゃないかな。
このなんてことないレンガがすごいんだぞと、後年分かってほしいものだと思いつつ立ち去った次第。